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シャープ亀山工場からの
シャープが亀山から撤退することが決まったようです。既定路線とはいえ、寂しいです。
ここの工場にはかつてたくさんのTFLのお客様も働いていらしたので、皆さん元気かな、どうされているかな、、との心配の思いもあります。
戦後の焼け野原、食べるものもなくモノもない日本人は、なんとか貧しさから脱却しようとめちゃめちゃ働いたそうです。僕のおじいさん世代の話です。休まず残業も厭わず、それこそ普通のの3倍くらい働いたそうです。普通の3倍働く国民ばかりだったのですから、そりゃよその国より3倍早く、国は発展しますよね。世界史的に見ても驚異的に発展したのではないでしょうか、あの頃の日本は。今の中国もすごいですが、当時の日本の驚くべきことは、全国民がその発展の結果を享受できたということでしょう。これは本当にすごい。みんな家買って、車買って、テレビ買って、洗濯機、冷蔵庫、、、。腹一杯食べて、暮らしは本当によくなった。こんな国、どこにもありません。
続いてうちの親父さん世代。ある程度国のインフラが揃って生活水準が上がれば、今度は贅沢したくなる。余ったお金で無駄な贅沢をし始める、、変わらずよく働く人もいれば、怠ける人も多くなる。時代はそれを放置していた、、、そしてバブルがはじけて、崩壊。
僕の時代。今、47歳。僕が大学生なりたての頃はバブル景気の絶頂期。数年後、社会に出た頃には、狂宴が終わり、必死に働かないと稼げない時代になっていました。今と一緒です。僕も43歳くらいまでは人の3倍は働いたように思います。まぁ、自分は経営者だし、働かないと借金まみれで何もかも潰れちゃうから、仕事するしかない立場でした。今もです。
現在。日本は成熟し、そこそこの贅沢も覚え、お金がかかりすぎると世の中が上手くいかないこともわかり、「人は無理せずに暮らすことが幸せ」という生き方が主流になりつつあります。「働くことは美徳だ」と今も僕は思いますが、時代は「働きすぎは悪」という風潮ですね。おじいさんの頃のように働きすぎる日本人は、なんとなく悪い感じになってしまいました。もちろん、過労死、自死の問題もあります。
日本は、天然資源も乏しく、食料自給率も低いので国としてはかなり弱っちいです。そんな日本が発展できたのは、冒頭に書いてきた人材力と技術力があったからだと思います。
しかし、もう人の3倍働くのことが許される時代ではない。ただでさえ国民の数も減ってきていて、労働時間も制限しなくてはならず、人材力も落ちた上に、シャープのように世界に対抗できる技術力も無くなってきた。でも国民の中には気楽に生きようながらも、やっぱりもっとお金も欲しい、、、というのが実情。
この相反する「人は無理せずに生きることが幸せ」と「お金が欲しい」という概念をどう成立させるかが、これからの日本の課題でしょう。誰が解決するのかな、政治家?国民自身?
僕は幸い仕事が大好きで、苦にならないタイプ。お金も必要だし、贅沢もしたいオールドスクールな人間なので、これからもガンガン働こうと思っています。実は、、、ちょっと欲しいヨットがあって、高いんだよねーーーこれ。2500万〜3000万くらいするのかなぁ。
まぁ、ヨット買うために働きすぎて、結果買う前に疲れて死んじゃった、、なんてこともあるかもしれませんが、まぁ、そん時はそん時ですよね。次の世でまた買いますよ。欲望まみれのヨット購入を目指して今日も僕は元気に仕事頑張りたいと思います。
あ、新しく台湾から来たシャープの戴社長、シンプルでいいですね。堺の本社工場に勤務する社員さんたちがエスカレーター使ってるのを見て「アラブの王族かと思った」って。ははは。
戴社長も日産のゴーン社長のようにコストカットバリバリやりそう。その一方でやる気のある社員にはボーナス8倍出したいとか。平均年齢を5歳下げたいとか。メリハリ効いてる。僕も社長としてこれくらいの思い切りが必要なのかな。
日産と同じく、シャープも外国人社長が再生させるんでしょうね、きっと。こりゃ日本人の社長もウカウカ仕事できませんわ!!!ダメ社長はマーケットから干されちゃう。頑張ります。