WORK
近頃の若者を率直にどう思いますか?
先日、モード学園でのファッションビジネス講座を行った。これは年に一回、街の友人でもある名古屋モード学園長のヨシダンゴにも頼まれて、、の仕事だ。
この仕事を通じて、僕は現タイムフォーリヴィン副店長のyasuと知り合い、そして昨年の講義では、現在XLARGE NAGOYAでアルバイトしてくれてるNANAMIちゃんと出会った。どちらも講義を受けてくれた生徒だった。そして今や二人とも僕には欠かせないスタッフだ。
授業の最後、二十歳くらいの生徒の男の子から質問を受けてる時に、このブログのタイトルの言葉が出た。
「近頃の若者を率直にどう思いますか?」
ちょっと思いがけない質問で戸惑った。
「、、、うーん、わからないけど、今の時代はお金が回ってないから可哀想かな、と思う。俺が若い頃は街に金があったから。金がないっていうのは寂しいだろうな、と。あと、ネットやSNSが多くて情報が入りすぎるだろうから、周りの目を気にしないといけないってのは可哀想かも。俺の時代は人の目を気にせずにやったもん勝ちだったから。他人のことを気にしなくてもよかった。好きなことがやれたからその点は気楽だったかも。今ほど他人と繋がっていないと!とも思わなかった時代だから。(個人的に10代の頃は、他人との絆とかめんどくせーもの、、、どーでも良いと思ってました。ごめんなさい。)まぁ、でも、楽しそうにしてるよね、みんな。」
「高校生の頃はファッションに興味があったんですけど、この学校に入って、興味がなくなって、、もう何を着ててもいいや。お金稼げればなんでもいいやっていう気になってきてました。ただ、今日の授業を受けてもうちょっと自分の服にも気をつけなないといけないな、、って思うようになりました。」
「それならよかったけど、なんでもいいやっていうと本当にどうでもよくなって、二度と戻ってこれなくなるから危険だよ。俺は自分が着るものはなんでもいいやって思ったことはないな。服屋で、プロだし。服が好きだしね。」
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この若者が発した「金が稼げればなんでもいい」っていうのは本当に危ないな、、と思った。突き詰めれば犯罪でもよくなっちゃうだろうし。こんな立派な学校で勉強しなくても、彼くらいのイケメンなら、納屋橋あたりでお相手すれば、その日一日遊べる小遣いくらいは楽に稼げるだろう。
何着ててもいいや、どんな彼女でもいいや、どこ住んでもいいや、何食っててもいいや、どんなツレでも、どんな学校でも、どんな先生でも、、、そんなところから途方も無い奈落が始まる。
、、、そして最後には、「どんな自分でもいいや」と行き着く。
それが本当になりたい自分だったのか。
人生は一回きり。彼のように20代の頭で「金が稼げればなんでもいい」と、自分の可能性を諦めるのは早すぎるんじゃないか、、、と思った。
可能性を捨てて欲しく無い。自分の人生の主人公は自分だけ。誰もあなたのためにストーリーなんか作ってくれない。